2013年12月11日水曜日

宗教改革期の資料、デジタル化が進む


(2013/12/10)
    先日、560年前のグーテンベルク聖書の全頁がヴァティカンでデジタル化されて、ネット上で見ることができるようになったというニュースが世界を駆け巡った。早速にネット上で確認してみた。いわゆる『42行聖書』である。数少ない現物のうち2冊が日本にもある。慶応大学図書館と東北学院大学図書館である。

 更に、ドイツで宗教改革期のいろいろな資料がデジタル化される試みが始められたというニュースも届いた。これはテューリンゲン、ザクセン-アンハルト、ヘッセン3州の共同企画としてスタートする由で、問題の贖宥状が手始めになるという。もちろんこうした資料のデジタル化には現代ドイツ語訳も付されるそうで、歴史家ばかりでなく、歴史愛好者の関心を呼ぶことだろう。企画の完了は来年中と報じられているから、決まれば早い、ドイツ式のプロジェクトになるだろうか。期待して待ちたいものだ。何しろ「百聞は一見にしかず」と言われるのだから。