2016年10月22日土曜日

『「キリスト者の自由」を読む』出版



日本福音ルーテル教会、宗教改革500年推奨本の結びとなる『「キリスト者の自由」を読む』が出版されました。
どうぞご活用ください。お求めはキリスト教書店、もしくは、発行元のリトンへ。

 B6 版 147 頁
 定価:本体1000 円 + 税
 発行:2016年10月1日、リトン:電話03-3238-7678
 ©ルター研究所
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宗教改革500年記念事業の企画の一つとして、日本福音ルーテル教会では推奨4冊を掲げました。

ここに日本福音ルーテル教会の宗教改革500年記念事業について記すならば、この事業の目的を「明日の宣教へ踏む出すために」とし、それを「過去に学び、今を問い、未来に踏み出す」という視点で取り組むことにしました。推奨 4 冊もこの視座で選ばれたものでした。

500年前のルター及びルター派の歴史とその遺産を学び直し、そして今、この日本の教会を取り囲んでいる現実と教会の現状を直視し、そこで宗教改革の教えがどのように貢献できるのかを考えたいのです。それを経て、私たちの教会が未来に向かって踏み出すべき道を見出して行きたい、そのような狙いを定めたのです。

『「キリスト者の自由」を読む』は、私たちの教会とそこに連なる者がこれから歩むべき道を照らし、具体的に踏み出す道を提示するものだと確信します。ルターが『キリスト者の自由』を執筆したのは 500 年前のことで、しかもほとんどキリスト者しかいなかったドイツで書かれたものです。

今日、そしてこの日本の国でこの書を読むのであれば、その読み方は当時とは異なるはずです。もちろん、いつの時代でもイエス・キリストによって与えられた福音の真理は変わることはありませんし、それを『キリスト者の自由』は明瞭に教えています。

しかし、福音の真理と出会ったキリスト者が、この世でいかに生活し、具体的にどのよう にして神様と隣人に仕えてゆくべきなのか、それはきっとルターの時代とは異なるところがあるに違いありません。

 『「キリスト者の自由」を読む』。まさにこの書を自分自身で「読み」、また教会やグループの中で仲間と「読んで」いただきたく願っています。キリスト者として、自由に、喜びと感謝をもって生きるための一助として。

日本福音ルーテル教会 総会議長 立山忠浩
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